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会社の手厚い福利厚生は就活に必要条件か考える
みやっち@MiYAcCHi___2019です。
今回は、就職活動をする学生にとって
重要な入社要素である福利厚生
について考えていきます。
私が就活生の頃は
のレベルで福利厚生を大事にしていたくらい
福利厚生を重要軸として就活をしていました。
これだけ福利厚生を重要視していた私が
社会人になって感じた福利厚生のメリット・デメリットを考えていこうと思います。
※ちなみに筆者は、圧倒的な企業の福利厚生を受けていた
企業にいましたが早期退職しております。
筆者はどれほどの企業の福利厚生を受けていたか?
ちなみに私の1社目の会社の福利厚生ですが
家賃補助80%以上・水道光熱費会社負担の借り上げ社宅
に住んでいました。
(自分の住宅費用の手出しは、1万円/月でした。)
※借り上げ社宅とは
普通のSUUMOなどに掲載されている賃貸を
企業が借りてくれる社宅のことです。
給料としては額面20万円の手取り16万円で
一般的な新卒の給料じゃないかと思います。
(残業代除く)
給料としては、満足いくものではないですが
圧倒的な福利厚生の恩恵を受けていたので
額面30万円くらいの人の生活はできてました。
この恩恵ははっきり言ってサイコーでした!
しかし、転職してメリットだけでなくデメリットも
見えてきました。
福利厚生のメリット3つ
月の可処分所得が増える
福利厚生によって家賃や光熱費などの本来の必要
な費用を自分の財布から払わなくていいので
その分のお金が自由に使えます。
私の場合は家賃8.5万円の家に住んでて
光熱費込みで月の支払いが1万円でした。
自宅最寄り駅から東京駅まで15分程度でいける
好立地に住んでいましたが
そこの賃貸に月1万円で住めると考えてください。
これはホントに大きなメリットです!
私は住宅手当のほかにも
年間3万円のカフェテリアプラン
(好きに使っていいお金)という制度もありました。
仕事に対するモチベーションが上がる
これは、企業が自分に対する出費を行ってくれている
という考えからもたらされるものです。
私の場合は、家賃補助と光熱費だけで
月に9万円近くの住宅手当を企業が負担
してくれてもらっていました。
そのことで、『給料以上の働きをしよう!』
と考えることにつながり
仕事のモチベーションアップの一つになってました。
税金に対する負担減少
私の場合、福利厚生で年間100万円ほどの
恩恵を受けていたので
年収が300万円の税金支払いでした。
しかし、生活レベルは年収400万円の状態です。
実際に税金+社会保険料の計算をします
(税金)254,652円+(社保)632,321円=886,973円
(税金)167,364円+(社保)474,241円=641,605円
※40歳未満独身の方の税金
その差額なんと245,368円
この金額が課税対象から福利厚生によって外れます。
なので私の場合は
年収が1年目で300万円程度だったにもかかわらず
年間で125万円以上の恩恵を福利厚生によって得ている
状態でした。
(年間100万円程の住宅手当+年収による税制優遇)
福利厚生によるデメリット3つ
上記のメリットのように
かなり優遇された福利厚生を受けていた私ですが
優遇されていただけに
いくつかのデメリットも見ることができました。
※今回のデメリットは
『終身雇用の崩壊』による福利厚生が生む弊害です。
転職しようという考えにならない
私の場合、会社の福利厚生が良すぎるが故の問題でした。
この問題になるきっかけはズバリ
『自分の周りの環境との比較』から生まれます。
正直なところ
私の新卒入社時の企業の福利厚生は
周りの人よりも優位なものでした。
そのため『ここよりいい待遇の会社はあるのか?』
という考えになることもあり
多少の我慢をしてでも今の仕事をつづけたほうが
いいのではないかという考えに陥りました。
企業としての『アメとムチ』が適切に
できている状態ですが
ハードワークな企業の場合、その待遇分ですら
労働力の搾取する材料として使われることもあります。
労働者としても、多少ぶら下がりたい気持ちが
生まれるのでダラダラと今の会社で働くという
選択をする人も少なくないのです。
転職する際も、希望の条件が見つかりづらい
ここも、デメリットの1つ目と被る要素がありますが
福利厚生が充実している会社で働くと
『転職先に求める福利厚生の基準』
が潜在的に高い状態で転職に挑みます。
本来の自分の市場価値を表す数字は
『年収』であるにもかかわらず
『年収+福利厚生』で考えてしまいます。
良い福利厚生がある会社に転職できることは
いいのですが、あくまで転職における市場価値は
年収です。
しかし、福利厚生が充実した企業勤務であるほど
『年収+福利厚生』のベースで考えがちなので
転職をせずに、今の会社に残る選択肢を取る方がいます。
これでは、年齢が高くなればなるほど転職市場では
人材価値が下がる原因につながります。
転職市場では年収ベースで評価される
これは転職活動をして分かったのですが
『転職先の年収は前職の年収に引っ張られる』
ことです。
当たり前かもしれませんが
個性をWord2枚の内容と3回ほどの面接で
その人の年収を決めるのは難しいですよね。
さらに企業としても
いい人材をできるだけ安く買いたたきたいので
前の企業の年収と比較して、お互いの妥協点を探ります。
そう考えた際に、福利厚生は年収テーブルとしては
別枠になってしまうので、実質の可処分所得が下がる
ことにつながります。
その結果、転職する時期は今じゃないと考える人が
転職をやめてしまう原因になってしまいます。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、福利厚生ばかりに目を向けるとはまってしまう落とし穴について
書かせていただきました。
メリットに関しては、間違いなく
自分の可処分所得の向上につながり
生活の質を上げることができます。
さらに、仕事に対するモチベーションアップにつながります。
デメリットは『転職を前提に考えた場合』
をメインで書かせてもらいましたが
今の時代、終身雇用が崩壊しているなかで
福利厚生ばかりを求める行為は
新卒就職した会社とともに心中しかねない行為につながる原因になる可能性があります。
これはあくまで持論ですが
大手企業で働き続ければ市場価値が上がる
というわけではなく、変化に対応できる人材が
市場価値が高いのだと私は考えます。
極端な考え方ですが
『会社は自分の能力を伸ばす場所である』と考え
自分がこの会社で得るものがなくなった際は
新しい会社に乗り換える。
と考えると、福利厚生ばかりに目が行くことは避けられます。
企業の犬になった時点で
あなたを欲しがる会社なんて現れません。
就職先とは『あくまで対等な立場である』と考えることが
持ちつ持たれつの関係構築につながると私は考えます。
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